こんにちは、りずです(*‘∀‘)
今回は一点透視について実際に作図したりしながらお話していきたいと思います。
前回の記事を読んでない方はこちらからどうぞ↓
さて、それではまずは一点透視の簡単なおさらいからです!
◆一点透視
使っている消失点は一つだから一点透視です。
立体の奥行が消失点に向かって収束していきます。
奥行のある空間がお手軽に描けるので何かと使われている場面が多いですね。
では一点透視の練習として上の画像のように立方体をいくつか描いてみましょう!
手順としては
①アイレベルと消失点を決める
➁立方体の正面となる面を描く
③消失点に向かって奥行を描く
これだけです!
「立方体なんて簡単すぎらぁ!(´・∀・`)」
なんて人は下の画像のように適当な図形の正面図を描いて練習するのもありです。
やる事は立方体と変わりません。
正面を描いたら奥行の幅を決めて描くだけです(・∀・)ノ
奥行の幅が上手く取れない箇所は補助線を入れて考えてみましょう。
と、こんな感じにまずは色々描いて慣れる事が大切です。
また、ここでは分かりやすいようにアイレベルの中心あたりに消失点を取っていますが左右に移動させてみるのもありです(*‘∀‘)
さて、図形を描くのに慣れてきたら、簡単な背景を描いてみましょう!
今回は例として、こちらの背景の線画を描き起こしてみたいと思います。
ちなみにこの絵は背景製作会社に入って研修で描いた模写になります。
手順1 ラフ画を描く
まずはざっくりとしたラフを描きます。
…我ながらだいぶ適当ですね。
まあでもラフなので!
ではこのラフを元にアイレベルと消失点を取っていきます!
手順2 アイレベルと消失点を取る
ここで決めたアイレベルと消失点が基準となりますので全体のバランスを見ながらしっかり取りましょう。
アイレベルと消失点が定まったら、早速描いていきましょう!
手順3 道路を描く
まずは道路を描いていきます。
ここは消失点に向かって線を引くだけですね(・∀・)
とはいえ、ただ線を引くだけでは道路になりません。
しっかりとどんな道路なのかを意識して描きましょう!
ちなみに道路の右側のガードレールの支柱の幅はフィーリングで適当に描いてますが、遠くに行けばいくとほどガードレールの支柱の間隔は詰まっていき細かくなります。
これを逆に、遠くにあるものなのに間隔を広く描いてしまうと遠近感が出なくなりますので気を付けましょう。
手順4 ビルと道路の外灯を描く
さて、道路が描き終わったら次はビルを描いていきます。
ビルは立方体を描く要領で、まずは正面の立体を描き、次に奥行を描いていきましょう!
また描く時は、手前のビル → 奥のビル の順番で描いていきます。
奥のビルから先に描いていくと線が重なったりして消すのが面倒になりますからね。
ではどんどん立方体のビルを描いていきましょう!
こんな感じで描けたらOKです↓
道路道路の外灯は下の画像のようにガイドを軽く描いておくと描きやすいです。
とりあえず直角のL字に描いておくだけでOKですね。
ここでも、外灯は遠くに行くほど、一本一本の間隔は圧縮されたように見えるので気を付けましょう。
手順5 仕上げ
ここまで描いたらまずはラフ画の線を消してすっきりさせましょう。
デジタルで描いてる人はラフ画をレイヤー分けしていれば非表示にするだけなのでこういう時楽ですね。
アナログ派の人はトレース台とかあると楽かもしれません。
さて、では手前のビルから窓などを描き込んでいきます。
この時のポイントですが、
遠くのビルはあまり描き込みをしないようにしましょう。
なぜかというと、遠くのモノをあまり細かく描き込んでしまうと遠近感がなくなってしまいやすいです(・∀・;)
なので、近くのモノは情報量を多めにして遠くにいくにつれ情報量を抑えていくイメージで描いていきましょう。
遠近感を意識しつつ描いていき、こんな感じになれば線画は完成です↓
外灯は直角になってた部分の角を丸く描いてあげればそれっぽくなります。
なんか物足りないと感じる人はこんな感じで明暗を付けたりして遊んでみるのもいいかもですね↓
消失点に向かってタッチを入れてあげる(パースに沿って線のタッチを入れる)とそれっぽい仕上がりになります。
僕だとこんな感じがいいとこですが、上手い人はもっとキレイな感じに仕上げられると思います。
ちなみに今回もCLIP STUDIO PAINTを使っているのですが、このクリスタにはパース定規なるツールがあってこれがなかなか便利です。
どんなツールなのかというと、アイレベルと消失点を設定するとその消失点に合わせた線が簡単に引けるという割とありがたいツールです(*´з`)
ちょっと見づらいかもですがこんな感じでアイレベルと消失点を設定します↓
するとこんな感じで簡単に消失点に向かって線が引けます↓\(^o^)/
ちょっと慣れが必要な部分もありますが、最近はなんだかんだでこのパース定規は重宝してます。
興味がある方はこちらから販売ページにいけますのでどうぞ↓
さらに余談ではありますが、アニメの背景の場合は背景の線画が描かれたものを原図というのですが、あまり細かく描かれていなかったりします。
慣れないうちはある程度ちゃんと描き直すなりした方が良かったりしますが、ベテランの人になると大まかなアタリさえ取ってあれば原図を細かく描き込むより、本番の作業に入ってしまった方が1枚を早く仕上げられるのでそのまま絵の具で描き始めたりします。
※最近はデジタルが主流なのでこの辺はちょっと変わってると思います。
このぐらい描いてあれば、もう絵の具で塗りの作業に入っちゃうイメージですね↓
今回は一点透視についての記事なので塗りまではやりませんが、塗りは塗りでいずれ記事を書いていきたいと思います(・∀・)ノ
というわけで、一点透視についてお話させていただきましたがいかがでしょうか?
僕の説明だとわかりづらい部分もあったとは思いますが少しでも参考になったりする部分があれば嬉しいです。
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました(`・ω・´)ゞ
また次の記事で!
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